2014年5月9日金曜日

流氷の爪痕

30数年ぶりに、GWまで居座った流氷。
羅臼を訪れたお客様には大変喜ばれていましたし、
私たちも、この時期の珍しい光景をご案内することができました。

写真:知床ネイチャークルーズ


しかし、その反面…
流氷の影響で漁に出れない、
仕掛けた網が数日回収できず、魚が傷んでしまう、
海水温が上がらず春の魚が獲れない、などなど
羅臼の漁業は打撃を受けています。


 
すっかり傷んでしまった魚を、網から外す
漁師さんの言葉が胸に刺さりました。

「よく見てけ、これが現実だ…。」



市場の競りに並ぶ魚たちも、数が少ない印象でした。
この時期としては例年の半分も揚がっていない、とのこと。


競りを待つメンメ(キンキ)

アイスアルジーを含んで莫大な栄養を運んでくれる
流氷の恩恵を受けた豊饒さが、羅臼の海にはあります。

私たちは、本当に絶妙なバランスの上で生かされているのだと
改めて気づかされたのでした。

役目を終えた竹ボンデン
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